1社目でお世話になった上司Kさんが亡くなって、今日がお通夜。
こっそりとここに、思い出を書き留めておきたい。
Kさんは、入社1年目の2月に異動した売場の上司。当時50代後半。
異動初日、1個上の先輩にゃおいさんに紹介して頂いての初対面。
失礼ながら気難しそうに見えて…ちょっとこわかった。
数日後、ランチに誘っていただく。
それが何日目なのかが、Kさん的かわいがりバロメーターらしい。
確か私は普通かやや早だった記憶。
半年先にKさんと出会った私の同期男子は、かなり時間がかかったとか。
でもその同期男子は最初こそKさんからの印象が悪かったものの、怒涛の巻き返し。
巻き返しっぷりにちょっと嫉妬したのであった…というのは後日談ですが。
Kさんのことを知るにつれて…
ちょっとこわいのは変わらないけれど、
優しくてお茶目な方だとわかる。
娘のようだと言ってくれて。
昔からKさんを知る人は、
昔はもっと怖かったのよー丸くなったのよーというけれど。
当時、売場の上司は、上から
①Yマネージャー
②Sマネージャー
③Kさん
以下略
普通の売場は何かするときの承認は①②にもらう。
でも私がいた売場では①②より③のKさんが年上なので、Kさんにも予め話を通しておかないと、動き出してからややこしいことになったりして。
それが一手間増えているように感じて正直ちょっとなーと思ったこともある反面、
①②がいないときにKさんを頼りにできたので、助けられたこともたくさん。
クレーム対応も横で見させて頂いて勉強になったなぁ。私が出会った時は上述の通りマネージャーではなく③の立ち位置だったけれど、かつてはマネージャーもされていたので。
お手紙も得意とのことで、お客様へお手紙を書いたときはKさんに校正して頂いていた。
取扱商品に関する難関資格も持っていたので、難しい商品知識や難しいお客様への対応も、かなり頼りにさせて頂いていた。
会社の近くにお気に入りのお店をたくさん持っていて、
よくお昼をご一緒させていただいた。
食後は決まってとある喫茶店へ。回数券を持っていていつもコーヒーをご馳走してくださった。夏はかき氷。
Kさんのお昼は基本誰かと一緒。一人で食べるのは寂しいって。可愛い。
よくズボンをずり上げていた。サスペンダーをしていた。可愛い。
有名人の接客は好きらしい。可愛い。
ある日早番のはずなのに姿が見えなくて、遅刻で出勤。入社してはじめて早番と遅番間違えた、とかなりしょんぼりしていた。可愛い。
楽天市場でよく買い物をしていた。楽天セールのタイミングにKさんの話で気付いたことが何度も。
カウンター裏から左のストック入って右手、Kさん専用引き出しがあったなぁ。
ある日、包丁セットをプレゼントしてくださった。刃物を贈るけど縁を切りたいわけじゃない、にゃおいにもあげたから、と。大事にしすぎてまだ使えていない。
その包丁は、Kさんが昔作って販売していたというブランドの袋に入っていた。貴重。大事にその袋まま取ってある。
忘年会でビデオを回してくれて、
それを焼いたDVDをプレゼントしてくださった。
忘年会や歓送迎会など、幹事は我々若者なのだけれど、
よくKさんに中華料理屋さんの予約をお願いしていたな。
常連Kさんからの予約の方が、お店がよくしてくださるので…。
海外旅行によく行っていて、その様子のDVDを貸してくださったこともあったなぁ。Kさんと取引先販売員Jさんの珍道中。
Kさんがあまりに海外旅行に行くので、取引先の販売員さんは、うちの会社の給料が高いのだと思っていた。違います…!
Kさんとにゃおいさんと渋谷にごはん食べに行ったなぁ。駅から3人で向かう時、店までの道がわからなくなってにゃおいさんと地図を見ていたら、「にゃおいといると妹みたいになるなぁ」と言われたなぁ。着いたお店は本棚がトイレの扉になっていてビックリして写真撮ったなぁ。
Kさん含む数名でごはんに行った時、
そのうちの2人が男女トラブルになってちょっと騒然としたなぁ。
退職時に、退職でみんなに迷惑をかけるのだから幸せになりなさい、とお言葉をいただいた。
名前入りの風呂敷を贈ってくださった。
私の送別会では、私の同期男子がKさんに怒られ涙、Kさんもご機嫌斜めに…
でも締めの挨拶を振られた瞬間にニコッと笑顔に切り替わり、おはなししてくださった。
お話の内容より、怒りの表情からニコッに変わった瞬間が強く印象に。
その翌年かな?定年退職された。
定年まで勤め上げるって本当にすごいこと。
定年後(かな?)に病気が見つかったと聞いていた。
送別会の写真を見せてもらったら、杖を持っていてちょっとびっくりしたなぁ。
退職後は、東京へ遊びに行き、にゃおいさんと会ったときに電話をかけさせていただいた。
その後は、出産時にメールをしたら、お返事をいただいた。それが、最後になってしまった。
まだ信じられないけれど…
ご冥福をお祈りいたします。
Kさん、ありがとうございました。
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